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急性大動脈スーパーネットワークとは?

急性大動脈疾患に対し循環器内科と心臓血管外科が協力して緊急診療体制をとり、効率的に患者受入れを可能とする「急性大動脈スーパーネットワーク」が、2010年11月1日(月)午前9時よりスタートしました。

このスーパーネットワークの目的は、「緊急大動脈疾患に対しより効率的な患者搬送システムを構築し、時間依存性の本症への迅速な外科治療等の実施体制を設け、死亡例を減少させ、都民の健康維持に寄与すること」にあります。

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急性大動脈疾患は死亡率が高く迅速な診断と治療を要します。90年代の急性大動脈解離の内科治療予後は、1時間の経過毎に死亡率は1%増加し、2日間でほぼ50%に達するとされるます。特にStanfordA型、および真性瘤切迫破裂は迅速な診断と緊急手術を行わないと、極めて死亡率が高いです。

2007年から2009年のデータでは、年間750例の急性大動脈瘤で死亡率は8-9%程度です。欧米より東京の死亡率は低いですが、迅速に治療できる施設は限られています。この点が大きな問題であります。

また平成21年10月改正の消防法で症状に応じた搬送先病院リストの取りまとめが義務付けられています。

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急性大動脈スーパーネットワークの参加病院は、緊急大動脈重点病院(14施設)と緊急大動脈支援病院(28施設)より構成されています。

 

緊急大動脈重点病院」とは、

急性大動脈疾患の入院・手術を毎日24時間受入可能かつ、多数の実績ある病院です。

救急隊に優先搬送を推奨します。

 

緊急大動脈支援病院」とは、

急性大動脈疾患の入院・手術を優先的に受入可能な病院とします。

救急隊へは、緊急大動脈重点病院につづく優先的搬送を推奨します。

搬送システムフローチャート 

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